特殊製品見積積算システム新規構築、クラウド化

  • ユーザー業種
    製造メーカー:ホイスト製品
  • 言語・要素
    AWS※1、Java※2、Vue.js+Spring Boot※3、Salesforce※4
  • 従業員規模
    703名 (2023年12月31日時点)
  • 開発期間
    1年11ヵ月

事例のポイント

株式会社キトー様では、VB6※5で構築された旧見積システムのサポート終了と、他システムとの基盤を統一する必要性が課題となっていました。 そこで、旧システムの機能仕様を踏襲しつつ、他の基幹システムが稼働するAWS上に新たなWebシステム※6として再構築。これにより、設計工程の短縮とコスト抑制を実現し、利用者が場所を選ばず作業できるなど業務効率も向上しました。

課題・背景

マテリアルハンドリング機器製造メーカーの株式会社キトー様では、過去に当社が開発したWindowsベース(Visual Basic6.0(VB6))の見積積算システムを利用していましたが、VB6のサポート終了に伴いシステムの利用を停止せざるを得なくなり、営業部門(国内外)からシステム再構築の要望が高まっていました。
また、基幹システムがAWS上に構築されたものと、Webシステム上に構築されたものとで分かれていたため、システム基盤※7を合わせる必要がありました。また、関連するその他のシステム(SFA※8システム等)との連携も求められていました。

提案

当社はキトー様社内のシステム基盤が大きく変更されたことを踏まえ、システム全体の管理体系の強化やシステム間の連携のしやすさといった観点から、旧システム(VB6)のマイグレーション※9ではなく、他のシステムが構築されているAWS上へ、フロントエンド/バックエンド分離型※10の新規WEBシステムを構築することを提案しました。

旧システム(VB6)の機能仕様を踏襲することでシステムの細かな仕様の擦り合わせにかける時間を減らし、システム開発の作業効率を高めて開発コストを抑えつつ、関連システムとも連携させた、現在の業務フローに沿ったシステムの構築を目指しました。

開発の進め方

開発は以下のステップで進めました。

①現行業務の調査分析
 新たに旧システムから踏襲する機能と新たな業務内容をヒアリングで確認し、システム化の対象範囲を明確にしました 。

②他システムとの連携に関する確認
 他システムとの連携方式を関係各所と整理し、データ内容、連携回数、異常時の対応等の要件を満たすことを確認しました。

③システム基盤の選択
 新システムはAWSを利用したクラウド環境に作成するため、インターネットを介したネットワーク環境で利用されます。処理速度については機能ごとに閾値を設定し、VB6で動作する旧システムに比べてシステムの使用感が劣ることがないよう努めました。

結果

今回のシステム開発により、以下の成果を実現しました。

①作業効率の向上
 AWS上のサーバを利用した新システムを構築することで、インターネット環境に接続されていれば端末を選ばずに使用出来るようになり、利用者の作業効率を高めることができました。

②スペック変更の柔軟性向上
 AWS上にサーバを構成しているため、利用者の増加等に伴うスペックの変更が容易に行えるようになりました。

③工程の短縮、開発コストの抑制
 旧システムの機能を踏襲することで設計工程を短縮するとともに、細かな擦り合わせ作業を減らすことで、開発コストを抑えることができました。

用語の補足

※1 AWS(AmazonWebServices):Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス。サーバー、データベース、ストレージなどのITリソースをインターネット経由で利用できます.
※2 Java:汎用性の高いプログラミング言語であり、Webアプリケーションやエンタープライズシステムの開発に広く利用されています。
※3 Vue.js+Spring Boot:Vue.jsは画面をつくるための技術、Spring Bootはデータ処理など裏側の仕組みをつくる技術です。この2つを組み合わせることで、見た目と中身を分けて効率的にWebシステムを開発できます。
※4 Salesforce:Salesforceは、クラウド上で顧客管理(CRM)を行えるサービスです。営業支援やマーケティング、カスタマーサポートなど幅広い業務に利用されています。
※5 VB6(VisualBasic6.0):Microsoftが提供していた開発言語で、1990年代から2000年代初頭に多くの業務アプリケーションで使われていました。現在はサポートが終了しており、新しい環境への移行が求められています。
※6 Webシステム:インターネットを介して利用するシステムのことです。Webブラウザがあれば、どこからでもアクセスできるため、場所や時間にとらわれずに利用できます。
※7 システム基盤:システムを構成・運用するための基礎となる環境や仕組みのことです。ハードウェアやOS、ネットワーク、クラウドインフラなどが含まれます。安定した基盤はシステムの信頼性を高めます。
※8 SFA(SalesForceAutomation):営業支援システムとも呼ばれ、営業活動における案件管理・顧客管理・日報管理などを効率化するためのツール全般を指します。
※9 マイグレーション:既存システムを新しい環境や言語に移行することを指します。機能の継承や資産の活用を維持しながら、保守性やセキュリティ性を向上させる目的で行われます。
※10 フロントエンド/バックエンド分離型:ユーザーが見る画面(フロントエンド)と、データ処理などの裏側の仕組み(バックエンド)を分けて作る方法です。見た目と中身を別々に作れるため、柔軟な対応がしやすくなります。

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