就職情報サイトのマイグレーション・システム改修

  • ユーザー業種
    求人紹介・キャリア支援サービス
  • 言語・要素
    AWS※1、Python※2、Nuxt※3
  • 従業員規模
    ~30名
  • 開発期間
    9ヶ月

事例のポイント

こちらの企業様では、海外製Webサイトの保守性の低さや1年ごとのAWSサーバ構築による運用コスト増加など、機能面・コスト面の両面で課題を抱えていました。そこで当社では、統合サーバによる運用を可能とするWebシステムへのリプレースを提案。 仕様の再設計とクライアント参加型開発を推進することで、新規Webサイトへの移行とともに、AWS利用料や保守費用の削減を実現しました。これにより、毎年の刷新作業が不要となり、運用面・業務面双方の負荷が軽減しました。

課題・背景

求人紹介・キャリア支援サービスを提供するこちらの企業様では、自社専用の就職情報サイトとして、海外のシステムエンジニアが開発したWebサイトを長年運用していました。保守は当社が引き継いでいましたが、不具合の頻発に加え、設計書などの技術資料が存在せず、新機能の追加が困難な状況となっていました。

また、卒業年度ごとにAWS上に新たなサーバーを構築して運用する仕様であったため、インフラコスト(AWS使用料)やメンテナンスなどのランニングコスト※4が年々増加し、システムの機能面・コスト面双方で課題を抱えていました。

提案

当社ではまず、現行システムの仕様を詳細に把握するため、ご担当者様へのヒアリングに加え、管理画面の全操作を確認しました。これらを踏まえ、保守や機能改修が円滑に行えるよう、システムのリプレース※5をご提案しました。

具体的には、卒業年度に関係なく、単一のサーバー上でWebサイトを運用できるよう内部仕様※6を再設計し、毎年のサーバー作成とデータ移行作業を不要にすることで、ランニングコストの大幅な削減を可能にする仕組みです。

これは、コスト効率に優れたシステム運用の実現に向けた、非常に重要な変更となります。

開発の進め方

開発は以下のステップで進めました。

①現行サイトの調査・分析
 ご担当者様へのヒアリングと内部ソースコードの調査を通じて、Webサイトの構成・動作を多角的に分析しました。これにより、必要な機能を維持しつつ、軽量かつ効率的なサイトの再構築を行うための基盤を整えました。

②新規要件の設計・構築
 クライアントのニーズに基づく新たな要件一つひとつを技術的な観点から精査し、既存仕様に影響を与えることなく新システムに反映できるよう設計しました。これにより、Webサイトの機能性と拡張性を高めることができました。

③開発中のWebサイトの公開
 AWS上に開発用サーバーを構築し、開発中のWebサイトを随時配備しました。クライアントは早期から実際の画面に触れることが可能となり、進捗の確認や操作性の評価、新規要件の実装状況などを直接確認いただけました。これにより、必要に応じて時間を選ばず確認できる環境を整備し、認識の齟齬を抑えたコミュニケーションが可能となりました。

結果

このプロジェクトの結果、以下の成果を実現しました。

①新規Webサイトの運用開始
 現行仕様に基づく主要なデータ管理項目を継承するとともに、新たな画面の追加を含む要件を統合したWebサイトを運用開始しました。

②運用コストの大幅削減
 サーバー増設やデータ蓄積に伴う費用の増加を抑制した結果、AWSの運用コストを約50%削減することに成功しました。

③保守コストの削減
 システムのリプレースにより不具合の発生頻度が減少し、保守対応にかかるコストを抑制。その分の予算を機能改修へと再配分し、継続的なシステム改善への投資が可能となりました。

④システム刷新業務の不要化
 毎年実施していたシステム刷新作業が不要となり、ご担当者様の業務負荷を軽減することができました。これらの成果は、システム運用および保守の効率化だけでなく、業務全体の最適化による組織全体の生産性向上にも大きく寄与しています。

用語の補足

※1 AWS(AmazonWebServices):Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス。サーバー、データベース、ストレージなどのITリソースをインターネット経由で利用できます.
※2 Python:汎用性の高いプログラミング言語で、Web開発はもちろん、AI・機械学習・データ分析など幅広い分野で活用されています。
※3 Nuxt:Vue.jsをベースにしたWebアプリケーションフレームワーク。効率的かつ柔軟なWebサイト構築が可能になります。
※4 リプレース:現在使用中のシステムやソフトウェアを、新しいものへ置き換えることを指します。
※5 ランニングコスト:システムの運用・維持にかかる継続的な費用。この事例では、サーバーの維持費や電気代などが含まれます。
※6 内部仕様:システム内部の構造や動作に関する技術的な設計要素を意味します。

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